メトロポリタンオペラハウスで、何を観ますか?
オペラファン、の皆様、未来のオペラファンの皆さま、こんにちは。
オペラオタク母のYokoです。
予告会を無事終え、来シーズンのグループセールの募集、手配に大忙しで、すっかりまたブログさぼってました。
そうこうしているうちに、夏に突入して、なんと数日後の6月24日(日)には、シングルチケットの発売が始まります。
売り切れてしまうだろう予想は、やっぱりアンナ・ネトレプコ主演の「アイーダ」と、ヨーナス・カウフマンがディック・ジョンソンを歌う「西部の娘」だと思います。
(こちらの作品はレディースナイトでよいお席が確保できますよ~)
こちらのお話しは、前回 →(お薦めその1)でしましたので、リピートはしませんが、、、やっぱりスター歌手はみんな観たいですよねー。
で、年明けの1月からの目玉を私の勝手な好みと憶測でご紹介します。
これらの演目は、私主催の(An introduction to the Opera )のレディースナイト(オペラ予習&観劇講座)のでも選びました。
レディースナイトの詳細はこちら。
*日程・参加費は後日アップします。又はお問い合わせフォームで!
1、カルメン Carmen
多分オペラの中で一番有名なのでは。内容はしらずとも、カルメンという名前は聞いたことがあるとか、カルメンは女性の名前で、情熱的な女性、、、という何となくの知識は、多くの人にあるのでは?
その通り、カルメンはジプシーで、情熱的に恋愛をし、でも熱しやすく冷めやすい。
本人もそう歌ってますよ~。私が好きになったら、ようじんしなさいよ~って。
で、思いっきりマザコンのドン・ホセに惚れられてしまうんですね。
ホセは、ママの言った通り、いい子ちゃんのミカエラと結婚すればいいのに、奔放で、オンナの匂いぷんぷんのカルメンに翻弄されちゃう。
絶対に娘には付き合ってほしくないタイプ。
まあ、殆どのテノールの役とは、付き合ってほしくないけど(笑)。
ビゼー作曲のこのオペラは、素晴らしい音楽がちりばめられていて、そして異国(といってもスペイン)情緒がまたそそる(笑)。
このオペラの音楽は、どこをとっても素晴らしくて、初心者にもおすすめ。
今シーズンのカルメンはダブルキャストで、秋と冬。でも絶対冬がおすすめ。ドンホセ役は、今絶好調のロベルト・アラーニャ。彼の歌うフランス物は、ディクションが本当に明瞭で、現在、フランスオペラを歌わせたら、彼の横に出るものはいないといわれています。
そして、ミカエラ役は、彼の妻である、アレクサンドラ・クルザク。夫婦での共演、アラーニャは好きですねー。
こちらのキャストのカルメンは、1月12日(土)に、レディースナイトで観劇します。
そして、1月26日(土)のマチネが、メットHDの生中継で、お近くの映画館で楽しめるんですね。
日本では、たぶん数か月遅れだと思います。
NY近郊ご在住の方はもちろん、その時期にNYにご旅行予定の方、是非ご参加くださいね。(残席僅かですが、、、?)
メットでの観劇が一緒に出来ずとも、予習講座のウエビナーは世界どこからでも参加できます。
お問い合わせは、ページ最後のお問い合わせフォームで!
2、アドリアナ・ルクルブール Adriana Lucouvreur
またもや、楽屋ものですが、、、、5月にトスカを歌って、大絶賛を受けた、げんだいのDIVA、アンナ・ネトレプコが主役のアドリアナを歌います。トスカ同様、アドリアナも女優の役。でもトスカほど、直情型ではないですが。前シーズンのスカラ座で夫のユーシフさんと歌い、アンナちゃんのお気に入りの役でもあります。
相手役は、ポーランド出身のテノール、ピョートル・ベチャワ。彼をリゴレットで聴いたときは、ロシア系っぽい訛りが気になって、どうにもまた聴きたいと思わなかったけれど、前シーズンのルイザ・ミラーでは、本当に素晴らしかった。一瞬、ディ・ステファノを思わせる思いっきりイタリアの声でした。
余談:この人、写真で見るより、本物は、めちゃイケメン。メットの近所のレストランで見かけたのだけれども、すっごくかっこよかったです♡
やっぱり、シンガーって、体が楽器で、その体は年と共に変わるから、声も変わる、技術もかわる、役へのアプローチもも変わる、、、、面白いですね。何年か前にイマイチでも、時を重ねれば、素晴らしいシンガーになっていて、プラス自分の好みになっちゃったりもするから、やっぱり何度も聴きたくなっちゃう。
このオペラは悪役が、メッゾソプラノなのだけれど、これを歌うアニータ・ラチュヴェリシュヴィリも素晴らしい。
で、指揮者がジャンドレア・ノセダ氏。このメンバーは凄すぎです。
初心者向けではないけれど、このキャストは見逃したくないですね。
3、連隊の娘 La Fille du Reginemt
今季唯一のベルカントオペラ? でも、イタリア語でなくフランス語。
ドニゼッティ作曲。
今季、数少ないコメディ作品のひとつ。
2月の極寒NY、暗い気分になりそうだけど、コメディというだけでも見る価値があるかも。
とにかくハッピーなオペラなので、ハートも暖かくなるはず。
因みに私の10歳の息子は、ラジオで流れていた、同じくドニゼッティの「愛の妙薬」を聴いて、「これ、このあいだ観たやつ?これ好き。」、「もうメロドラマはいいー(見たくない)。ハッピーなのがいいや。」と突然(笑)。
なので、「連隊の娘」も連れていこうかなと思っています。
このプロダクションは、人気のローランド・ペリーの演出で、今回のキャストは、今人気の南アフリカ出身のプリティ・ヤンデが主役のマリー。
そして!相手役のトニオに現在のリリックテノールの1,2を争うハビエ・カマレナ君。
彼は本当に先が楽しみなテノールです。以前散々彼のことについて書きましたが、、、
カマレナ君についてはこちら
このオペラは、パヴァロッティが大得意としたオペラ。高音Cが鳴り響く1幕目のトニオのアリアは、テノール泣かせ、だけど、聴衆は手に汗息を飲む一瞬。
カマレナ君は、メットでアンコールを許されている(現在彼とJDフローレスのみ)貴重なテノール。
彼のお得意のアリアですね。
彼とプリティは、前半にビゼーの「真珠採り」にも主演しますが、どう考えてもこの「連隊の娘」のほうが二人にお勧めだと思います。
楽しみです。
こちらもレディースナイトの演目です。(2月23日、土曜)
ライブHDもありますね。
これは、コンサートで歌われてるから、ちょっとフルオペラで聴くのとは違うけれど、彼の声の素晴らしは♡。でも一番ほほえましいのは、この指揮者かも(笑)
続きは、次回~
レディースナイト(ウエビナーにてオペラ予習&メトロポリタンオペラ観劇)、又はウエビナーによるオペラ予習講座にご興味がある方は、是非ご連絡ください。*レディースナイトは女性のみです。
*レディースナイトの日程・参加費などは、後日アップします!
**人気のオペラは残席僅かなので、ご興味のある方は今すぐお問い合わせフォームで!