メトロポリタンオペラ、2018~2019新シーズン必見オペラ (その1)

メット新シーズン 必見オペラ

さて、NYのメトロポリタンオペラのシーズンもあと1か月強でおしまい。

そろそろオペラファンは、ヨーロッパのフェスティバルに目を向けつつある時期です。

と同時にシーズンのサブスクリプションの販売も始まり、みんな早くから来年の予定を決めるんですね~。

しかし、、、、来季作品のラインナップを見ると、、、、

イタリアオペラ、しかもベルカントファンの私には、ちょっと残念な演目。

ロッシーニがない!!し、ヴェルディの初期もない??

あえて言えば、ドニゼッティの「連帯の娘」、、、のみ?あーつまらん。

 

それでも、じっくり読んでいると、、、、キャスティグには非常に興味深い作品もいくつかあるので、まあ楽しみです?

 

 

 

メットの来シーズンの発表からまた時間が経ってしまいましたが、個人的に観たいなあ、と思うものを挙げてみました。

 

 

1、アンナ・ネトレブコの「アイーダ」

Aida @ Met

 

これは多分来シーズンのホットチケットの一つ

 

絶対観なきゃ(笑)。

 

現在ナンバー1のディーバ、アンナ・ネトレプコのメットでのロールデビューです。

 

去年夏にザルツブルグフェスティバルでムー様(ムーティ)指揮でアイーダを歌い、大成功したアンナちゃん。メットの大きな舞台で、ヘビー級のアイーダを歌うのは、ホントに聴いてる方も緊張です。

 

メットのアイーダと言えば、豪華絢爛、エジプトが切り抜かれたような素晴らしいセットですが、来シーズンが見納めとなるようです。これはやっぱり必見!!

 

メットのアイーダのゴージャスさがわかるビデオ。

何回も観てるはずのこのシーンに必ず、「おお~」って喜ぶニューヨーカー達。

笑う☺(でも私もだけど)

 

アンナちゃんと、豪華絢爛セットのアイーダ、見逃せないです!

 

もちろん、An Introduction to The Opera主催のレディースナイトでも、観劇します!

 

しかし、、、来シーズンのアイーダはトリプルキャストなんですよね。

前半がアンナちゃん、後半が私の大好きなソンドラさん。(ソンドラ・ラドヴァノフスキー)。間に若手2人(タマラ・ウィルソン、マージョリー・ウィルソン)が歌う日も。

 

ソンドラのメットでのアイーダは、何シーズンか前にピンチヒッターだ歌ったのみだったような記憶が、、、なので、未だ生で聴いたことがないので、絶対行きたい。ソンドラは喉の手術をしてから、ベルカント中心のレパートリーになったのけれど、彼女は今最高のVerdiソプラノだと思います。ソンドラが歌う時に泣けない舞台はないです。

 

*アイーダは上のビデオになるように、有名な音楽がいっぱいで、去年息子を連れて行ったときにも、親子連れがとても多かったです。小学校高学年~のお子さんだったら、十分楽しめると思います。

子供連れていくには、やぱりチケット代が、、、という方、まあ、色々手段はあります(笑)。

こんなヒントもオペラ予習会やら、オペラ勉強会でお話しします。

 

2、サムソンとデリラ

 

サンサーンスの「サムソンとデリラ」。今シーズンはこのオペラで幕が開きます!

もちろん、ストーリは旧約聖書がベースです。

実は私、この作品は、好きなオペラの一つで、バッカナールはリングトーンにも使ってました。意外と知られてないんですよね、でも。私の携帯が鳴ると、「インド音楽?」などどいわれたものです?

 

来シーズンのサムソンとデリラは、今を時めくメゾソプラノ、エリーナ・ガランチャ(デリラ)と一時期低迷&エゴいっぱいだったけれど、現在また人気沸騰中のロベルト・アラーニャ。

 

サムソンはドミンゴが得意としていた役でもあるので、ヘビー級のテノールが歌うもの。アラーニャの声に適しているかの???という批判も多いのですが、この夏バイロイト音楽祭(ワーグナーのオペラのみ上演するフェスティバル)で、ローエングリンを歌うらしいし(!)、カルメンのドンホセも素晴らしかったし、やっぱりフランス物のドラマチックなテノールは、アラーニャが今一番旬なのかも(彼はフランス育ちのイタリア人)。なので期待は大です。

 

彼人気第一歩となったロイヤルオペラハウスでのロミオとジュリエットは素晴らしかったので、やっぱり何はともあれ聴きたいシンガー(フランス物は特に)。

 

今シーズンはダブルキャストで、後半には今期の「イル・トロバトーレ」のアズチェーナ役で大成功したアニータ・ラフヴェリシヴィㇼがデリラ役を歌うのも聴きたいわ~。

 

 

3、デュダメル君の「オテロ」

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グスターボ・デュダメル (From Hollywood ball )

 

随分前にスカラ座と離縁してfree(?)となったムー様(Verdi指揮の大御所リカルド・ムーティ)がVerdiの「アティラ」を振った時に、「舞台よりも指揮者を観に行くのだ~。」とかぶりつきの席を大枚はたいて購入しましたが、来シーズンのVerdiの「オテロ」もそれに近いものがあるかもしれない…(笑)

 

私個人としては、デュダメル君には、ムー様へのミーハー心的なものはないので、?はそれほどでもないのですが、やっぱり現代の天才指揮者と言われている彼をかぶりつきで観たいのは本心(笑)

しかも、Verdi後期の傑作「オテロ」。

デュダメル君の指揮にかかると、どのオペラレパートリーもエネルギッシュになり、レパートリーに慣れ切っているオーケストラも新しい生命を与えられたの極く覇気あふれる演奏となるらしい。

この点、いつもはなんだか熟年のVerdiがかいたオペラを熟年作品として演奏されているケースが多々なので、興味深いですね。

 

「オテロ」は大好きなデルモナコのCDから始まり、ビッカースも、ドミンゴ、そしてホセ・クーラが歌うタイトルロール(主役のことです。)や、キリ・テカナワやルネ・フレミングのデズデモナも生で聴くことができたので、キャストへは期待の基準が高い私の耳??

 

今回は、オーストラリアのワグネリアンテノール(ヘルデンテノール)のスチュアート・スケルトンがオテロ、人気のソニア・ヨンチョヴァの役のデズデモナと、メットお馴染みのジェリコ・ルチッチ。手堅いキャストですね、きっと。

数日前のソニアさんのインタービューで、「『トスカ』や『ボエーム』を歌った後にVerdiに戻るのは、本当に難しい。デズデモナは2015年のシーズンオープニングで歌った以来だから、その後、自分の成長もあったし、あの時とは私も違うシンガーだから、どんな役作りができるか楽しみ。」と言ってました。彼女の声は、本当に素晴らしいし、キャラクター的にもデズデモナにぴったりなので、私も楽しみです。

 

 

4、ヨーナス・カウフマンの「西部の娘」

 

Jonas Kaufmann Palais Garnier, Paris © Gregor Hohenberg / Sony Classical

 

なんと久しぶりの La Fanciulla del West ♬ 

 

プッチーニの作品の中でも上演数が少ないけれど、紅一点のミニーを除けば、キャストがすべて手男性でパイオニア時代・ゴールドラッシュのアメリカが舞台なオペラ。これも結構好きな作品。

 

観たい、、、、聴きたい、、、、けれど、注目のは本当に出るのか???????

 

彼というのは、ロブストな声と、そのルックスで、大人気のカウフマン。でもキャンセル魔のニックネームも(笑)。家族と住むドイツを長期間離れるのは嫌なカフマンさんは、大きな海を越えては来たくないらしいので、どうなることやら。

あまりメジャーじゃないオペラで、カウフマンを聴ききたいがためにチケットを購入するのは、リスクが高いかも。でも今シーズンのトスカのキャンセルや、他ハウスでのキャンセルで、大ヒンシュクを買ってるので、がんばって出るかしら?

 

とにかく彼は、長期間は嫌いということで、ディック・ジョンソン役はダブルキャスト。

後半はカフマン、前半は、なんとアンナちゃんのご主人のユシフ・エイヴァゾフ。これって、どう見てもDivaアンナ様のスケジュールの合わせてでしょう~(笑)。

アンナちゃんのAidaもシーズン開幕で、(9月後半から-10月初旬)、西部の娘は10月から。メットも気を使いますね。

 

最近は、人気シンガー同志のカップルやら、人気シンガーと人気指揮者のカップルが目白押しで、その辺のスケジューリングを把握しなきゃいけないのもキャスティングの仕事なのね。

このビデオはユシフさんのチャンネルから。夫婦でアーティストのスケジュールの大変さもお話ししています。

彼のジャケット(ビデオ途中)のチョイス!??

 

 

ということで、前半のスケジュール名の中で、個人的に必見オペラを出してみました。

 

後半はまた後ほど~。

 

 

*ただ今来シーズンの講座&レディースナイトのスケジュール調整中です。*

【2018年9月後半~2019年5月初旬内にNY近郊お住いの方々、又はNYご旅行予定のレディース!】

是非一緒にオペラを楽しく予習して(こちらはライブのウエビナー)で、私と一緒に世界4大オペラハウスの一つのメトロポリタンオペラに繰り出せしませんか?

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メトロポリタンオペラはHDライブストリーミングで、映画館でのオペラ鑑賞もしています。オンラインでの講義のみ参加されて、ご自宅近くの映画館でメットのライブビューイングを楽しむことも可能です。

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