9・11 追悼コンサート、Met Opera ヴェルディのレクイエム生配信


早くもあれから20年、、、、

このブログを読んでくださってる方で、あの日、nyにいらした方、何人ぐらいいらっしゃいますか?


私は、当時シカゴに住んでいたのですが、その年の夏は、義理の父が亡くなり、義理の母が心配で、NYに行ったり来たりだったんです。

そして、9月10日にシカゴへ戻りました。

夫は、翌日にNY近郊でミーティングが幾つかあり、NYに残ったんです。

11日のメインミーティングは、コネチカットだったので、ロングアイランドの実家から、一度マンハッタンに出て、グランドセントラル駅から同僚と共に、電車で北上の予定でした。


でも、その前にツインタワーに赴いて、元同僚を尋ねる予定だったらしいです。

でも…電車を逃して、あー時間あるかなーって思いつつ自己嫌悪になってたら…電車が何処を走っていたのかわからないけど、列車の中で、爆音が聞こえたそうです。

夫は、ペンステーションに到着後、地下鉄が動いてなかったのか、とりあえず、地下から地上に出ました。ニューヨーカーは、地下鉄駅から地上に出ると、ダウンタウン・アップタウンの方位をそれぞれの目印で確認して、自分がどの方向に歩くか決めます。勿論ダウンタウンの目印はツインタワー。


夫は、地上に出てツインタワーを探して、、、、異様な光景を見たようです。多分主人が聞いたのは、2機目の追突だったかも。とにかく、そこからダウンタウンに向かって歩く途中(タクシーに乗ろうとしたのか?)、警察が道を封じ初めて、go back!! と叫び始めたそうなんです。

その後、すごい煙が広がって(未だミッドタウン)。そこから徒歩でウィリアムスバーグ橋を渡り、ブルックリンへ。

ラッキーなことにそこでタクシーが拾えて、なんとか実家迄無事に帰ってきました。

私はシカゴで、テレビに映る状況を見て愕然。歩いて橋に向かう夫に連絡が取れたけど、途中でそれも切れてしまって、反パニックでした。でもその時は、何が起こっているのかわからないし、今と違ってすぐにネットですべてを把握できる時代でもなかったんですよね。

後に夫曰く、橋を歩く人々が凄くて、民族大移動みたいだったって。


20年経った今年、アメリカのテロ活動は、その時よりも緊迫はしてないかもだけれども、コロナにしてもアフガニスタンにしても、まだまだ心の安定は難しい…

なんでこれを書こうとふと思ったのか?わかりません。

私は、今まで9月11日に、SNSなどで、追悼のメッセージとか、We will never forgetとか書いたことなかったんです。

なんか、イベントっぽい扱いに違和感があったのかもしれません。(そう思って皆書いてるわけではないと思うけど)。

ただ、あの日は、もう何が何だかわからなくて、夫の電話に不通なのに、かけまくって、義母と連絡取り合って、なんだかよくわからないまま終わったんですよね。

私が一足先にシカゴに帰った理由は、12日にイミグレーションオフィスで、指紋をとられるアポがあったんです。

「オフィス開いてるの??」と、シカゴのイミグレーションオフィスに電話しても、誰もでない。

とりあえずダウンタウンの指定先に行きました。

全てクローズ。

政府の建物は、全てバリケードが貼られ、歩道には、大きなブロックがおかれ、車が停車できないようになっていました。

そして警察いっぱい。

ポリス「出直してきなさい」、「でも、イミグレーションのアポがあるんです。じゃあ、いつ開くんですか?」と私。

「うーん、、、、まったくわからないね、、」と。

結局、数か月後に、シカゴの街の中心地から離れたオフィスで、指紋の採集は行われました。

あ、見出しの答え、なんで書こうと思ったか、、、、

レクイエムを聴いていて、そしてレイエムが明日演奏されることを書いているうちに、20年前にことを、ニュースでも見たことを、次々と思い出してきて、、、、

と同時に、明日のコンサートは、メットオペラにとって、コロナでクローズした去年の3月以来、1年半ぶりにハウス内で、観客の前で初めて演奏をする。

明日は、観客も、ミュージシャンたちも、色んな思いが走馬灯のように過ぎていくんでしょう、、、今の私のように。

Verdiのレクイエム


Verdiのレクイエムは、Verdiが大大尊敬したイタリアの文豪、哲学者であり、イタリアの独立運動の父的存在のアレッサンドロ・マンゾーニへの追悼音楽です。
楽曲内の一部は、オペラ作曲家大先輩のロッシーニ追悼時に作曲した「Libera me 我を救いたまえ」を引用。ロッシーニへ追悼の作曲は、グループプロジェクトを予定していたけれど、うまくいかず。それに懲りて、今回はVerdi独りですべて手掛け、作曲しました。


知らないーと思っても、絶対聞いたことのある個所のある曲です。

教会などで歌われる曲としては、大がかりだし、長いので、現在は特別なコンサートで上演される場合が多いです。

metropolitan opera , pre-Covid

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視聴方法:

全席25ドルのチケットは、売り切れのようですが、ご安心を。PBSチャンネルで観れないサブスクしてない方も、PBSのビデオアプリで観れると思います。ラジオでも配信されます。
生放送(生配信)なので、11日NY時間の夜8時から始まります。


キャスト変更:

多分予定キャストで一番期待されていたメゾソプラノのガランチャ、、、やっぱりキャンセルになりました。私は、しらないメゾが歌います。


他キャストは予定通り

ソプラノ:アイリーン・ペレス

テノール:マヒュー・ポレンザーニ

メゾソプラノ:ミッシェル・デヤング

バス:エリック・オーウェン

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

司会:ミスティー・コープランド


やっぱり入国が難しかったようです…😢

正直、これはわたし個人の意見ですが、今回のコンサート、アメリカ人ソロリストで固められて、よかったんじゃないかな、と思います。

https://www.pbs.org/video/great-performances-verdis-requiem-the-met-remembers-911-7gr7/

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