本当はシカゴにマクベス見に行きたかった。。。
シカゴリリックオペラのシーズン幕開けは、大好きなソプラノのソンドラ・ラドヴァノフスキーがマクベス夫人役のデビュー。
夫に「あーまたオペラクレイジーが始まった」と呆れられながも、
絶対行きたくて、8月末のチケット販売を心待ちにしてました。
だって、マクベス大好きなオペラだし、主役のマクベスの、ルカ・サルシ(だったような)も人気のVerdiバリトン。
が、、、、しかし、、、、、キャストチェーンジ!
えーなんで―?
そのキャストチェンジは、活躍するロシア人のバリトン。
良く知らない人→ググって音源チェック。
(゜-゜)???どう???、🤔?。
でも、まあいいかー
と思ってたら、またキャストチェーンジ。
全然知らないアメリカ人のバリトンが大抜擢されて…音源聴いてみたけど🤔🤔うーん😅
急に正気に戻り、シカゴ行きは私もキャンセル。
結局、この時期、国内にいるシンガーじゃないと、難しすぎるんでしょうね。
それはそれで良いと思うけど、でも観たい人じゃない場合もある。
代役が素晴らしくて、歴史が作られる場合もある。
けどねー😩
しかし、アメリカ人のバリトンで、Verdi歌える人って...いないよねー
(私はクイン・ケルシーはいまいち好きになれない、Yet)
チケット購入時のカケ
このキャストチェンジ…コロナ前でもお目当てのシンガーが体調崩したり、観客はチケット購入時は、ばくち打ちの気分。
しかし、このコロナのおかげで、チケット購入に、新たなスリル要素が加わって、もっとばくち打ち度高くなった(;^_^A
そういえば。。。
8月にニューメキシコ州である、夏の人気オペラフェスティバル、サンタフェオペラ。
今年の一番人気演目は、最近人気のシンガーをメインキャストにした、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」だったんです。
私も、行く予定だったんだけど。。。家族で日程をもめてる間に、
キャストチェ~ンジ (-_-;)。
予定キャストだった二コル・カーは、メットで歌ったボエームのミミも大好評だったし、ウィーンで歌ったオネーギンのタチアナ役もよくて、人気のソプラノ。私も好きです。
このご夫婦、普段のベースはパリ。
彼女の夫で、主役オネーギンを歌う予定だったフランス系カナダ人のエティエンヌ・デュプイが、米国入りについて、「ずいぶん前から米国大使館に何度も掛け合って、必要な書類は全部だしたのに、あっさりダメ―って言われて(ビザ)、めちゃ腹立つ!僕らはサンタフェで歌いたいのに‼」と、怒りとフラストレーションをSNSで、打ち明けてました。
サンタフェオペラは、ワクチンが必須ではなかったので、これはもうヨーロッパから直接は米国にこれません、ってことだったんでしょうね。
あ、結局キャストチェンジは、オネーギンにアメリカ人バリトンのルーカス・ミッチャム。ちょっと無理あるような😅
タティヤナは…😅知らないアメリカ人のソプラノだった。
アメリカ入国のコントロール
現在、米国は、渡米前14日以内にヨーロッパ33ヵ国(オペラメジャー国よ😿)に滞在した人は、入国できない掟があるんですよねー、コロナ禍で。
ヨーロッパ人が入れないわけでなくて、ヨーロッパから直接は✖
だから、渡米2週間前まで、ヨーロッパでバンバン歌ってるシンガーは、入れない。
でもロシアは、その33国には入って無い。
ということは、ロシアでツアーした後や、メキシコで2週間バケーション経由(笑)だと大丈夫。
あと、特別許可ってのがあるらしいんですが、それは超稀。
しかも今、アフガニスタンからの移民の対処でビザオフィスはゴッタ返しで、芸術家は後回し…と専門家から聞きました。
ところで、前述した『マクベス』主役のロシア人バリトンは、ロシアから来るはずだったような。
じゃあ、どうしてダメになったんでしょう???
アメリカに来る前に、ヨーロッパで仕事が入った?
それとも。。。ワクチン拒否?
シカゴのリリックオペラキャストは、スタッフも、そして観客も、ワクチン打ってなきゃダメなんですよねー。
勿論、Met Operaもサンフランシスコオペラも、ワクチン必須。
ヨーロッパとアメリカのオペラ参加条件の違い
ヨーロッパの殆どのハウスでは、ワクチン接種がマストではないんですよね。
多くのヨーロッパの会場に出入りするのに求められるのは、
・ ワクチン接種の証明書
・ PCRテスト結果陰性証明
・ コロナ治ったレター(回復証明)
のどれか一つあればオッケー。
少し前に、アメリカ人テノールのマイケル・ファビアーノが、パリのオペラ座でトスカを歌ってた時の話。
「ほどんどのキャストがワクチンうってないんだよ。アメリカと感覚が違いすぎ。僕は打ってるけど。僕ぐらい??かも。」だって。
そういえば、今シーズンのメットオペラの主要キャストも(しかも私が好きなシンガーが)次々とキャンセル。
例えば、リゴレットを歌う予定だったルドヴィック・テジエもキャンセル。テジエは、マイケルファビアーノ出演の「トスカ」のスカルピアだったけど、”ワクチン打ってないキャスト“の1人だったのかしら。
そして、ドン・カルロ出演予定だった、ギュンター・グロイスベックも、キャンセル発表。
彼は、普段からアンチワクチン派っぽいことをツィッターで言ってるから、ワクチン必須がキャンセルの原因かも。
そして、、、この間の9月11日の9・11追悼コンサート。
皆の期待は、メゾのエレナ・ガランチャだったけど、案の上、ギリギリでキャストチェーンジになりましたね~。
あ、でもガランチャは、ワクチンのせいではなく、入国特別ビザを期待してたのに、下りなかったからかなーと思います。あくまでも私の憶測ですが。
でガランチャのピンチヒッターは勿論、アメリカ人のメゾ。
この人選も、賛否両論だったけど、まあこれはニューヨーカー(アメリカ在住の人々)にとっての日だから、アメリカ人キャストで逆に良かった。
因みに、今NYで『ボリス・ゴドノフ』のリハーサルしてるドイツ人バスのルネ・パーペさん...どうやって入ったんだろう?
メキシコでバケーションしてから来たのかな??など、勝手な想像している私です。
(彼はしばらくオフだったから、それありかも)
米国入国条件、見直し決定
数日前に、発表されました。。。。11月から、米国入国の規制が緩和される、と。
あ、でもこれは、ワクチン接種済みの人向け。
じゃあ、ギュンターやっぱり来れないねえええええ💦
さて、問題は10月。
10月から始まる公演に出演するヨーロッパベースのシンガー...アメリカ入国できるんでしょうか??
10月に、ヨーナス・カウフマンの米国ミニツアーが始まります。
ヒューストンを皮切りに、NY, アナーバー(ミシガン大学で歌う!)、ワシントンDC、マイアミ、サンタモニカ、そしてバークリー(UC バークリー)。
なんと不思議なツアーでしょう(笑)
私は、ヒューストンで観る予定。ヒューストンでは、オケとのコンサートなので、楽しみ。
しかし~来るの????入国できるの????と実はドキドキしてます。
でもワシントンDCも行くってことは、政府のお偉いさんも行くんだろうから、大丈夫かなー、なんて。
でも、
大のオペラファンだったRBG(ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高判事)亡きあと、政府にオペラ好きいるのかなー?
おまけに、ヨーナス、体調管理あんまり上手じゃないのよね(-_-;)
ずっと前だけど、公演前に飲み込むところを間違えて、むせちゃって、のど痛くなってキャンセルした過去が💀
あー心配 ( ;∀;)
今日のブログでお伝えしたかった事:
チケット購入時、キャストチェーンジのばくち、、、気を付けましょう―。
ハウスによっては、コロナ禍で特別にチケットのキャンセルができるハウスもあります。
(メットオペラは、払い戻しでなく、クレジットになります。)