夏の間とってもご無沙汰していました。やっと9月25日に始まりましたね、メトロポリタンオペラ(以下メットオペラ)2017~2018シーズン。
オペラのない夏は、ほんとに長かった?
ウエビナー、対面クラスで(An Introduction to The Opera)オペラの楽しみ方、初心者はもちろん,親子でも楽しめる秘訣をお伝えしているオペラオタク母、Yoko です。
NYの夏は、オペラファンにとっては、本当につまらない街です(笑)。私自身、今年は、引っ越しがあったので、大人しくその準備に勤しみ、なんとかCaramoorに行って、大好きな『清教徒』の作曲家、(清教徒オタクになった話…⇒ここから読んでください?)Belliniのオペラ『Il Pirata 海賊』を観てきました。
(Caramoorのお話しはまた別機会に)
さて、多くのオペラファンがめちゃくちゃ興奮・期待し、華々しくシーズン開幕した一昨日の演目は、Belliniベッリーニの「Norma ノルマ」。
またもやBelliniですが、NormaはBelliniの代表的、イチ押しオペラと知られているのはもちろん、ソプラノだったら歌いたい役の頂点なんですよね。もっと知名度が高い、椿姫のビオレッタや、蝶々夫人よりも、技術的にもドラマ的にも本当に難しい、、、、
そしてその難役でシーズン開幕に挑んだのが、私の大好きなソプラノ、ソンドラ・ラドヴァノフスキー Sondra Radvanovsky。エーンド!今を輝くメッゾのジョイス・ディドナート Joyce DiDonato がアダルジーザ役と、本当にオープニングにふさわしい演目とキャスト!
私は、あいにくオープニングにはいけなかったので、メットのラジオ生中継を息子の運転手をしながら聴きこみました。
♬余談ですが、夕日が沈む時刻に聴くCasa Divaの素晴らしい事!息子の新しい習い事、レスリングへの送迎時間とあったってしまったのだけれど、なんだか、聴いてるだけでオペラの世界に入ってしまった。9歳の息子も、その後の激しい(ハードロックガンガンでトレーニング(^^;))クラスの前に、気持ちを整えられたようです。音楽の力はすごいですよね~。子供でもわかるんです!♬
さて、話を戻して(笑)Normaの序曲、迫力のある事!
指揮はイタリア人のベテランCarlo Ritzzi。私は、若い頃の彼を、ロイヤルオペラハウスでよく聴いていました。その当時からベルカントは彼の得意。でもロッシーニなど、軽めのオペラが彼の18番でした。昔はなんだか優しそうな、ギークっぽい感じで微笑ましかったのお兄ちゃんが、今はちょっと脂ののった、イタリアオヤジになっててびっくり(笑)。
でも、やっぱり彼のイタリアオペラはノリが違う!(といった表現はオペラに許されるのかどうか?)。いまでも若さがみなぎるし、それに深さも加えられ、素晴らしい演奏でした。(いつも酷評のObserverさえも褒めてた(^^;))
このオペラ『ノルマ』は、力強くも悲劇と神秘を思わせる序曲で始まります。そこでカルロさん、いきなり絶好調!☺ そして幕が開いて1幕目のドゥルイド教徒たちの祈りから、ノルマ登場。のいきなり超有名・高度なアリア、Casa Diva. ソンドラ、今回初めてメットのオープニングを飾るので、本当にドキドキだったでしょう。現在のオペラ界のトップにいる彼女でも、やっぱりオープニング、緊張してるんだろうな~と、聴いてる方がドキドキしてしまった。しかも、過去に、現支配人のゲルプのお気に入りではなかったので、実力派ながらも、なかなかうまく思うブッキングがなかったり、、、と苦節(?)の時代もあったし。(この手の話は、散々クラスでしましたよね(笑))
私は、彼女をもう20年程聴いているので、感動もひとしおです。
ノルマのキャラは、ソンドラに本当にあっていて、これも見どころの一つのような気がします。
レビューも、本当に大好評で、一ファンとしてホッしました(笑)
続きはまた後ほど。。。。
*ソンドラが主役を歌うのは10月11日までです。現在、NYでのホットチケットなので、お薦め度高いです! ライブHDは10月7日のマチネ、こちらも? でも個人的には、ソンドラは生で聴いて欲しいアーティスト。Met のリンクです。
お薦めのレコーディング:
Norma=Maria Callas といわれるほどの、彼女の18番だったこのオペラ。なので、カラスの録音はスタジオ、生、海賊版、多々出回っています。の中で抜粋。
1.主役に重点を置く(マリア・カラス)
こちらは、リマスター版。私はオリジナルのほうを持っているので、こちらも聴いてみたいです。
2.カラスが聴きたいけど周りのキャストも大切
こちらは、1960年録音のリマスター版。カラスの全盛期は1955年あたりなので、この録音は彼女の声は前出の1954年版には劣りますが、キャスト、特にハンサム(笑)でヒロイックなコレッリは聴き所。これ聴いちゃうと、今回のメットのカレヤがいかに物足りないか、わかってしまう・・・
3.カラスの声がちょっと苦手で、もっとレガートの美しい、”きれいな声”が好きな方。
これは、本当に豪華キャスト。コソットのアダルジーザは生で聴きたかった!
カバリエ系のきれいな声が好みの方は、サザランドのCDもチェックですね。
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