『パヴァロッティ🌞太陽のテノール』

Pavarottiのドキュメンタリーが、日本で封切されたようですね。

こちら米国では、去年の夏の限定公開だったので、コロナ騒ぎもあり、なんだかもう遠い過去の様です。

当時は、オペラファンの間では、侃々諤々と意見は飛び交いましたが。

私は、パヴァロッティの大ファンではありませんが、パヴァロッティの声は、大好きです。

お芝居の表現力は、今現役のシンガーに比べると、うーん💦ってかんじですが、彼ほどの一音歌うだけで、言葉にできないほど、胸にぐっとくる声をもつオペラシンガーもいないんじゃないかと思います。

パヴァロッティの声は、イタリアの声。

是非聴いてほしいです。

アメリカでは、Showtimeで観れるようです。

そして、9月14日からTMCで放映されます。

映画『Pavarotti』去年の夏に思った感想。

うーん、イマイチでした。オペラファンとしては。

もっと掘り下げてほしかったです。

さらっとなでた、って感じで。

この点は、1年前にブログに詳しく書いたので、是非お読みください。

こちら👇

パヴァロッティ、ドキュメンタリーの感想その他

この映画でパヴァロッティをもっと聞いてみたい!方に。

お薦め動画・録音

パヴァロッティの全盛期は70年代だったので、私がオペラを観始めた90年代は、もうオペラに出演することに、彼が愛を感じてなった時代です。

なので、残念ながら、生パヴァロッティは、数回しか見れませんでした。

が、本人のパワーというより、観客の興奮のほうがすごかった(笑)

パヴァロッティの動画やCDは山ほどありますが、彼はリリックテノールです。

因みにドミンゴは、スピント又はドラマチックテノール(名前の雰囲気の通り、こちらの方が、テノールの中でも本人の心地よい音域がテノールの中でも低めで、重め)

要するに、パヴァロッティの心地よい声域は、ドミンゴの心地よい声域よりも高いんですね。で勿論、パヴァロッティのほうが、高音は得意。

まあ、キングオブハイC(高音ド)なので、当然ですが。

という事は、本来は、彼らのレパートリーはあまり被らないはず。

でも、人気者パヴァロッティは、本人の意思か、レコード会社の意思か、そぐわないレパートリーも沢山レコーディングされてます。

ここでは、彼の声にあったレパートリー、または私が個人的に大好きなパヴァロッティの録音をいくつかアップしますね。

動画 

『Rigoretto 』 By Verdi

Rigoletto

若き日のパヴァロッティが、女たらしの単純明快な、マントヴァ公。純粋なジルダは、引退を発表したばかりのググルベローヴァ。

「女心の唄」はあまりにも有名。最後の高音を待つファンも。

録音:『La Boheme』by Verdi   

Puccini: La Boheme
La Boheme 指揮カラヤン、ベルリンフィル

プッチーニを歌うテノールは、パヴァロッティのリリックな声より、スピントやドラマチックな声が本来は求められます。

なので、本来は、ドミンゴのほうが、プッチーニ向けです。

でも!!!

ボエームは、絶対パヴァロッティ!!

ラ・ボエームのルドルフォ役は、プッチーニのテノールでも比較的軽いほうです。

このオペラは、私の好みのオペラではないのですが、パヴァロッティの歌うルドルフォのアリア「冷たい手」は、いつも胸が締め付けられるほど感動します。

しかもこの録音は、故郷もパバロッティと同じ、ミミ歌いナンバー1のミレッラ・フレーニ(彼女も最近他界😢)

これは永遠にナンバー1のボエームだと思います。

『連隊の娘』By Donizetteli

Donizetti: La Fille du Régiment / Sutherland, Pavarotti, Malas, Sinclair, ROH Covent Garden, Bonynge
連隊の娘 La Fille du Regiment

パヴァロッティがオペラ界に彼の名を轟かせたオペラ。

チロル人のひた向きな若者トニオが歌う「友よ」のアリアは、驚異の高音ドが9回続く。これをパヴァロッティのイタリアの抜ける様な青空の声で、歌ってくれちゃう。もう感動モノです。

私も、このCDを「すごいから」とCD屋のおじさんに言われて聴いてみて、ぶっ飛びました(笑)

このアリアは、聴くと癖になる。

私の大好きな、ハビエ・カマレナも良いけど、やっぱりこのアリアに関しては、パヴァロッティの右に出る人はいないと思います。

『仮面舞踏会 Un ballo in Maschera』 by Verdi

Un Ballo In Maschera (2 CD)
仮面舞踏会

このアルバムも最高のキャスト。

オペラファンの間では、”Balloバロ”の愛称で呼ばれるこのオペラ、これもパヴァロッティにぴったり。

実在の人物と出来事をモデルに作られたこのオペラの荒筋、パヴァロッティの歌うリカルドは、ボストンの提督(本来は、スウェーデン王グスタフ3世:初演は検閲に支持され、ボストンに変更)で、自分の友人の妻を愛してしまう。気の良い楽し気なアリアもあって、リゴレットのマントヴァ公を思わせる曲調もあるけど、もっと色々考えてる人(笑)

その他オペラ:

愛の妙薬  L’Elisir D’Amore

清教徒 Il Puritani

ここまで、読んで「なんで『トゥーランドット』がないの??」という声が聞こえてきそう。

オペラ『トゥーランドット』はプッチーニの遺作であり、テノールの歌いカラフ役は、重量級のテノールが声を望まれます。

パバロッティは、声域も広いし、声のボリュームもあるけど、カラフの声?っていうと何か違う。

ただ、あの超有名なアリア「誰も寝てはならぬ」パバロッティが有名にしただけあって、彼の声で聴きたい、と思うのは当然。

その場合は、パバロッティのでるトゥーランドットの全曲アルバムを聴くより、単発で聞いたほうがお薦めです。

その他その他

やっぱりナポリ民謡かなー

イタリア歌曲。

でもパヴァロッティのオペラ以外で好きなのは、Lucio Dallaの「カルーソ」

これは英訳が出てて歌詞がよくわかる

色んな人が歌うけど、パバロッティのが一番好き。

オマケ:

映画「Yes, Giorgio」のプロモーション為、 Tonight Show Byデビッド・レターマンに出演。

この映画、観たい!!

ここでも、オペラに興味のない人たちに呼び掛けてる。

彼のライフワークだったのね。

このビデオ☝、最後に観客が『Il Trovatore』の鍛冶屋のコーラスをカラオケのように歌詞を追って歌うんだけど、すごい!

リハーサルしたのか?みんなメロディ知ってるってのが、凄すぎ―。

でもきっとこれを読んでくださってる方も、このコーラス、聴いたことがあると思います。おもしろい!

さて、みなさん、是非観て、聴いてみて、オペラを知って楽しんでくださいね!

♬オペラに興味を持ち始めて、もっと聞いてみたい、知りたいなーと思う方、 是非Facebookのオペラグループ「オペラ一緒に観ましょう~」にご参加ください!

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