映画で観るオペラ、『ラ・ボエーム』と「Moonstruck 月の輝く夜に」

メトロポリタンオペラで「ラ・ボエーム」を観る前に必ず見るべき映画「月の輝く夜に」

 

オペラ講座、オペラ鑑賞クラス主催のオペラオタク母のYoko Stetsonです。

昨日はクリスマスでした?   FBでメトロポリタンオペラのフィードをみると、「ラ・ボエーム」や「トスカ」とプッチーニ花盛り。でも今年は、田舎でゆったりな年末なので、DVDでオペラを観たり、XMラジオで生中継を聞いたり、NetflixやAmazonで映画三昧…とサーフしていると、大好きな映画「Moonstruck  月の輝く夜に」がアマゾンプライムに?

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映画Moonstruck のポスター

言わずと知れた、シェール主役の映画ですが、ソニー&シェール時代を知らない私世代には、女優としてのシェールを知り、大人気の映画だったと思います。

劇場公開の時(1987年)に見て、ファンになったけれど、この映画の何が面白かったって、、、、その当時はよくわかってなかったかも。

英語で生活するようになって、年齢も重ねてみると、いやあ~本当に面白い映画だわ~と。

そして、今日お昼間っから、嫌がる9歳息子(ロマンス系はね~?)と一緒に久々に鑑賞。一般的なロムコムとは全く一線を画してると思うのは、私だけじゃないはず。

うーん、すべてのキャラクターのセリフが賢い。ブルックリン訛りもたっぷりで、会話のテンポが絶妙すぎる! なぜロレッタの実家(配管工会社)が裕福かも、こちらに住んでこそ理解(笑)

そして、、、主人公(ロレッタ=シェール)がオペラに行くのよね。しかもメットに。

映画のメットのシーン。以前はXmasの時期は、広場にツリーが飾られた。

ストーリーは、ご存知の方は多いと思うのだけれど、まあ、簡単に。

荒筋と注目しちゃう会話

ロレッタは37歳の未亡人で、実家に出戻り住まいのブックキーパー。何となく付き合っているボーイフレンドのジョニー(マザコン)にプロポーズされて、愛はないけど、もうチャンスもないだろうな~みたいな感じで、オッケーしちゃう。ジョニーが母親の死に目に会いに、シシリーに飛び立つときに、断絶中の弟のロミーに会いに行ってくれと頼まれるんだけど、、、パン切り機に手が挟まって手を切断してしまった、一見粗野なベイカーのロミー(ニコラス・ケイジ)に会いに行ったロレッタ。口論の最中にも、恋に落ちてしまう二人、、、一夜を共にしてしまう。

翌朝、焦って部屋を出るとき、もう二度度会わないというロレッタに、ロミーが最後にもう一度だけ会ってと。

そのセリフが

「I love two things. I love you, and I love the opera. Now, if I could have the two things I love together for one night, I would be satisfied to give up the rest of my life.」

“俺にとって2つの最愛のもの。オペラとあんただ。(この場合のYou は君?お前?でもないような、、、)もし、その2つを同時に自分のものにできるなら、俺は満足して命を絶つよ”

みたいな感じです。

これ、私も使えるわ(笑)あ、でも女性が言うと怖いかしら(笑)

(*ロニーの ”I” は、俺?僕?おいら?….と訳が難しい…..)

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メットの噴水の前で、待ち合わせ、、、

 

メットに行くシーンはこちら⇒ロレッタ、メットに行くシーン

一般によく、クリスマスに観たいと言われているオペラ、「ラ・ボエーム」を、ロレッタとロニーは、ロニーの懇願に巻け、リンカンセンターの噴水の前で待ち合わせて観に行きます。1幕目では(ミミとルドルフォが出会って恋に落ちる)ロレッタはよく話がつかめてないけれど、2幕目の愛し合いながら別れる二人、そして終幕には心が打たれたよう。

 

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終幕後の二人の会話が、笑える☺ ⇒映像こちら

[after seeing La Boheme ラ・ボエームの終幕後]

Loretta: That was so awful. ひどかったわ

Ronny: Awful? ひどい?

Loretta: Beautiful… sad. She died! 美しくて、、、悲しい。彼女、死んじゃった!

Ronny: Yes. イエス (このイエスがまた笑える)

Loretta: I was surprised… You know, I didn’t really think she was gonna die. I knew she was sick. 驚いた。まさか、死ぬとは思わなかったもの。彼女が病気だってのは、知ってたけど。

Ronny: She had TB. 結核だったんだ。(*TB= Tuberculosis=結核)

Loretta: I know! I mean, she was coughing her brains out, and still she had to keep singing! わかってるって! っていうか、彼女、脳みそが飛び出そうなほど咳してたのに、歌い続けなきゃいけなかったんだもの!

エッセンスが伝わったでしょうか?難しいですね~映画の訳。           (これをやると、やっぱり映画の訳は、台本作家の意図が翻訳でどのくらい伝わるか、微妙ですね。)

この会話、椿姫を観た後も、同じ会話ができるかも(笑)オペラってそんな感じなんっですね( ´艸`)

結論☺

ラ・ボエームを観るなら、ましてやMetに行くなら必見の映画です!

因みに、映画全体に、ボエームの曲が効果的に使われているのは、本当に胸が高鳴ります。そして、ロニーのアパートには、Verdiのポスターや、ボエームのポスターが飾られていて、この辺もオペラファンには嬉しい(笑)

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背後のVerdiのポスターに注目

ロニー:「Meet me at the Met‼」

ロレッタ:「All right!!…. Where  is the Met?」

貴女もメトロポリタンオペラに行きませんか?

3月10日(土)のオペラ観劇-レディースナイトは、この「ラ・ボエーム」です。

その時期にNYにいらっしゃる方、是非ご一緒しませんか?

レディースナイト、残席わずかです。事前の予習講義も、ウエビナーなので、どこからでも、楽しく学べます。

以下詳細です!

3月10日(土)『ラ・ボエーム』byプッチーニ
開演8時半

またもや、ゼッフェリの超豪華セットが有名なメットイチ押しのひとつのプロダクションです。

特にカルチェラタンのカフェモミュスのシーン、まるで私たちもパリにいる様な気分です。
きっとこんなゴージャスな舞台、ほかのオペラハウスではないでしょうね~。

人気ミュージカル「レント」は、ラ・ボエームをベースに作ったものです。ボエームの場所設定はパリ、レントはNYCですね。

そして今回のミミは、今絶好調のソプラノ、、、、たぶんメット最高支配人ゲルブ氏の大のお気に入りと言われている、ソニア・ヨンチェヴァです。彼女は、年末ガラのトスカを役デビューしますが、トスカよりもミミのほうが絶対あってると思うので、是非です。テノールは最近人気のアメリカンテノールのマイケル・ファビアーノです。

これは、後日日本でもメットライブビューイングでも上映されます(3月末&4月)

日本のお友達に、「生で見たのよ~」と自慢できますね(笑)

残席わずか3席です。

参加費:$150
最終支払い:12月30日です。
*こちらに間に合わない方は、ご相談ください。



セットのすごさは色んな写真で観れますが、ちょっと異色な紹介。人気トークショースターの、コナン・オブライアンがボエームでカメオ出演した(?)という設定の動画です。

http://teamcoco.com/nyc/nyc-bts-met-opera 
笑えます。



**レディースナイトの企画は(An Introduction to the Opera主催は特別割引)、ウエビナー参加が必須ですので、ご了解くださいませ*

レディースナイトの特典は:

1.チケットの手配の心配はゼロ。
2.An introduction to the Opera が特別にセレクトしたお席を、特別価格でご案内。
3.事前に、自己予習用の資料配布。
4.公演当日1週間または2週間前に、ウエビナーにて受講必須のリアルタイム予習講座 (録音ではなく、リアルタイム&インタラクティブにその作品、そしてプロダクションの解説、背景、作曲家、ゴシップ、シンガーなどなどの解説をするので、ご自宅にいながらも講師やほかの生徒さんたちと交流しながら学べます。)
5.当日は、講師のアテンド付きなので、全く心配なし。
6.オペラ鑑賞後の帰宅の心配も、あらかじめメンバーをお伝えするので、お住まいがお近くの方々で、帰宅をアレンジできます。

オペラは難しくないのですよ~、深いけれど。知れば知るほど、面白いし、知りたくなる。でも知らなくても、プロダクションがゴージャスであれば、それなりに楽しめる。けど、知ってた方が、絶対お得(笑)です!

こちらは過去のブログです⇒ レディースナイト詳細

 

お問い合わせは

anintroductiontotheopera@gmail.com まで

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